探求の途中で議論したくなったら?

2月の頭に行われたバイロン・ケイティのサイレントリトリートにオンラインで参加しました。実際のサイレントリトリートは4日間でしたが、私のサイレントリトリートはまだ続いています。

 

ある参加者の方とのケイティの会話がとても良かったので、今日はそれをシェアしたいと思います。

 

その参加者の方が認めるのに抵抗がいったであろうことをはっきりと認めた時に、ケイティは手を高く挙げて彼を祝福するようにハイファイブしようとしました。その時、彼はケイティの手を握って、そして立ち上がろうとしました。会話はそこからです。

 


 

discussion参加者(以降参):「ああ、なんだ。あなたに追い出されたのかと思った。」

ケイティ(以降ケ):「あなたは私が手を差し出したのと、あなたが見た私の足があなたを蹴り出す(頭の中の)イメージとの違いに気づかないのね。」

(実際には手が伸びてきているのに、彼の頭の中で見たのはケイティの足。現実を見るより、思考を見るのに忙しい。)

 

参:「もう癖になってるんだ。すごく癖になっている。」

ケ:「あなたが自分の思考が本当なのか問いかけられるオープンなマインドを持っていて良かったわ。」

 

参:「僕はもう妹が僕のHIVを批判するのを見たくない。」

ケ:「見てもいい」(ジャッジメント・ワークシート6番の文章の置き換えです。)

参:「僕は妹が僕のHIVを批判するのを見ても良い。」

ケ:「頭の中で、深夜2時、3時、それを見ても良い。それは新たなジャッジメント・ワークシートのチャンスです。シンプルなことです。あなたはそのイメージを信じるか、問いかけるか、その他に選択肢がないんです。」

ケ:「もしかすると問いかけてもまだその思考を信じているかもしれません。でも少なくとも今までかけられてきた呪いを解くチャンスです。催眠は本当にそのことに対して心静かに向き合わない限り解けません。静けさが必要なのです。」

 

ケ:「あなたは問いかけの途中で議論を始める癖があるわ。それはあなたを探求から引き離してしまうの。これはマインドの機能です。探求の途中でとても理にかなったことにぶつかると、あなたのマインドはそれと議論しようとします。他のことばでいうと、『そのことについて考えよう』とするのです。でも、私は私のマインドに『考えようと』してほしくありません。マインドを信じていないからです。マインドが考え始めるのは悪い知らせだわ。」

 

ケ:「だから探求をして、そして静けさの中に留まり、探求が見せてくれるものを見てください。そしてあなたのマインドがそれと議論して闘おうとしたらそのことに気づいて感謝して、また静けさに戻ります。」

 

ケ:「『彼女は冷たい、それは本当?』と問いかけた時に、あなたのマインドが『そう!そう!そう!』と叫びだすのに気づいて、そしてまた問いかけるんです。『彼女は冷たい、それは本当?』と。」

ケ:「私が思考を紙に書き出すように提案しているのはこれが理由なのです。私たちはすぐに探求からパッと飛びだしてしまうからです。紙に書いたら、思考は私たちを待っていてくれます。だから私たちはいつでもそこに帰ってくることが出来て、静かに瞑想することが出来ます。答えが出てくるのを許してあげるのです。」

(答えを考えて出すのではなく、答えが現れるのを待つ)

 

ケ:「あなたが静けさに留まったことで、認めたくなかったことばを口にすることが出来たのは、とても大きなことだわ。ありがとう。」

参:「ありがとう、ケイティ。」

 


 

この会話には、問いかけの時に、特に始めたばかりの時に陥りがちな

「でも私悪くないし!」「悪いのは向こうだし!」「じゃ、こう思うのは私が悪いってことなの?」「問いかけをしたら私が悪いことになるわけ?」「私、絶対に向こうが悪意を持ってそう言ったの知ってるし!」「私絶対に正しいし!」

といった自分の正当性を主張したくなる壁にぶつかることに対するヒントが含まれているような気がします。

 

自分の正しさを主張したくなるのは、私たちの自然な流れです。私たちはそうやってずっと生きてきましたから。だから、問いかけをしていてもその癖は自然と出てきて、議論を始めたがります。

でも、質問は何も言っていないのです。

 

質問は「それは本当でしょうか?」「その考えが絶対に本当だと言い切ることは出来ますか?」「その考えを信じているとどう反応しますか?何が起きますか?」「その考えを信じていなければあなたはどうなりますか?」としか言っていません。

 

しかし私たちは、「本当はあなた間違ってたのではないのですか?本当は向こうの方が正しかったのに、そんなことを主張してあなたはバカね。」そのような意味が頭の中に浮かんできて、4つの質問が、もしくはファシリテーターがそれを言っているように信じて、議論を始めたくなるのです。

 

先ほどこの参加者が、ケイティの差し伸べた手を、彼をステージから追い出そうとした足のように頭の中で無意識のうちに変換したように。

 

 

ただ、それに気づいて問いかけに戻ってきましょう。

議論したがるのは当然のこと。

そして、探求に戻りましょう。

 

吉田あき

 


 

「私は私のマインドに考えてほしくないの。マインドを信じていないから。マインドが考え始めることは悪い知らせだわ。」

-バイロン・ケイティ

 

 

 


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