亡霊ちゃんのお話

ある素敵な女性のセッションにて。

 

美容院の約束を意図せずうっかり忘れてしまい、しかもそれが2回目だったので、美容院さんにもう予約は受け付けないと言われてしまったことをとても恥ずかしいと感じているというところからセッションが始まりました。

とにかく、そのことについて自分には何をする術もない、無力だと感じるとおっしゃってました。

 

これを聞きながら、私は自分のケースを思い出していました。

誰かに怒られた時、「もう手遅れだ!」と思うあの感じを。

怒られる前だったら怒られないように気をつけることが出来たのに。でも怒られてしまった後だと、もう過去に戻れないし、取り返しがつかない。だから、怒られてしまうと、なす術がない、だから私はだめだと思うあの無力な感じを、先日ワークで味わったばかりでした。

 

その時点では、彼女が何に苦しんでいるかの全貌は分かっていませんでしたが、私には、あの無力感と一緒だ、という気づきはありました。

 

この状態になると、相手に怒るのをやめて許してもらうしか、楽になる方法がない気がして必死に相手に許してもらおうとするのですが、でも、どうして私が怒られているのか分からないので、本当にお手上げになります。

 

彼女に、このように自分は気をつけようとしていたのに、失敗してしまい、自分はダメだと思った過去はあるかお聞きしたところ、小1の頃に、学校の先生に家庭訪問で「○○ちゃんは忘れ物が多いし、体育着に着替えるのが遅い。私ものすごく困っています。」と今まで先生にそんなことで怒られたことは一度もなかったし、自分でもそうだったと思っていなかったことを先生から母親に言われ、母親がパニックに陥り、「こんなに恥ずかしい思いをしたのは初めてだ」と怒られたことを思い出すとおっしゃいました。

以来、ずっと自分は気をつけていないと何かとんでもないことをする、心当たりもないのに母親に恥ずかしいと思われるような人間だと思い、違う人間になろうと頑張って生きてこられたそうです。

 

 

そして何か自分がミスをする度に、

自分はすごく気をつけているけれど、自分には気づかないうちに絶対に失敗してしまうダメな自分がいるから、どんなに気をつけていても無駄なんだ。私は無力だ。直しようがないと思っていたそうです。

 

 

そのことに関してワークの質問をしているときに、何度も、何度も彼女は「私には覚えがない、私の記憶とは違うことを先生は言っている」と言っていることが気になった私。

 

もしかしてそれって、自分の中にそんな自分がいるという認識はないけれど、周りの人がこういうあなたがいると言ったから、それを信じてしまったってこと?自分でも良く分からないうちにその子は自分だという新たな認識を作り上げてしまったということ?

もしかして、その子本当は存在しないのでは?

 

それに気づいたときの彼女は、「え~????いないのぉ?」と戸惑いながら嬉しそう。

 

でも、確かによーくよーく振り返ってみると、そんな子いなかったんです。
いることにして、なんとか辻褄を合せていたけれど、「どんなに気をつけていても自分の知らないところでポカをしてしまう自分」なんて本当はいませんでした。

 

 

あれれ?そうすると、なんだか不思議な感じ。

美容院の時は?

忘れないように気をつけようとしていた。 → 疲れて昼寝をしてしまった。 → 後から時間が過ぎていたことに気づいた。

「気をつけようとしていたけど、忘れてしまったダメな私」はどこにいるのでしょうか?

よーくよーく見ていくと、どの時点でその子は生まれたのでしょうか?時間軸で追いかけてみましょう。

 

  1. 忘れないように気をつけようとしていた。 ← この時点ではまだ存在しませんよね?
  2.  

  3. 疲れて昼寝をした。 ← ここ、ひっかかりやすいところですが、よく見てください。この時点に、ダメな私は存在するでしょうか?過去を振り返ると、どうもここに例のヤツ(気をつけようとしていたけど、忘れてしまったダメな私)がいそうなのですが、「あー。暑い。疲れた。ちょっと横になろう。」と思ったとき、本当に頭に美容院のことなんてないんです。その時、私はわざと忘れてしまったダメな私ですか?よーく観察してみることが大切です。この方も、よーく観察したら、そこに亡霊ちゃんはいないことに気づきました。
  4.  

  5. 後から時間が過ぎていたことに気づいた。 ← この時点の私も「ダメなやつ」ではありません。でも、この時点で「やばい!」と思った私は2の私を例のヤツにすることに決めました。気付かなかったけど、2の時点に例のヤツがいたらしい。あぁ~、またか、また例のヤツに私は乗っ取られて、重大なミスをしてしまった~。もう例のヤツはこうやって過ぎ去ったときに、現れるから直しようがないよ、本当に困るよ、とやり始めます。

 

私のところに来て起きた出来事を話してくださった時、とても恥ずかしそうにしていたのは、彼女の中に例のヤツがいることになっていたからでした。

 

 

この後、この方からメールが来て、こんなことが書いてありました。

 


吉田 あき 様

 

昨日はセッションありがとうございました😊

 

昨晩、もう一度「あ!美容室の予約の時間忘れた!😱」の場面をよ~く再生して観て観たんですね。 そしたら…私、悪い事したって思って無かった(爆)申し訳ないとか全然感じて無かった(笑)

 

そしたら、おっかしくて!!

1人でクスクス笑ってしまいました!

 

私は、(あの家庭訪問事件で)母があんなに打ちのめされてるのに、「全然悪いと感じない自分自身」が不謹慎に思えて、葬り去ろうとしてたんです。

 

美容室の事にしても、今まで、事の大小関わらず、誰かが私が関わる何かで、迷惑したり、傷ついたりしただろう

「そのような場面」

「私が悪いと思えなかった時」

あの亡霊?を発動させてそこに

「不謹慎な自分」

乗っけたというか、作り出したというか。

そういう作業を繰り返してました。瞬時に。

なんか、それはそれで人間の脳って凄いですよね。なかなか複雑な作業ですし。

とか感心したりして 笑

 

はあ~。本当にパワフルです。ワーク。

 

しかも、最近行き詰まり気味だったり、まだすっきりしてなかったワークネタの答えがここにあったと、今朝、不意に気が付いてびっくり。可笑しくなりました。

 

すごいなぁ。

吉田あきさんという素晴らしいファシリテーターが、私が電車で会いに行ける範囲にいたというラッキーさ☆感謝です。

あきさんファシリテーターになってくれてて、ブログやっててくれてて本当にありがとう…(*´∇`*)

 

 


 

こちらこそ、素晴らしい探求の旅に一緒に出ることが出来て嬉しかったです。ありがとうございました!私も多くを学ばせていただきました!

 

 

あなたにも、本当はいないのに、いることにしている亡霊ちゃんいませんか?

私はこのセッションの後、たくさんみつけました。

 

「私って気づかない内に人に怒られてしまうようなことをしてしまう人間だ!」という亡霊ちゃんを飼っていたせいで、誰かに怒られた時、自分に心当たりがなくても、それを自分のせいだと思ってしまう、これは昔から飼っていた亡霊ちゃんでした。

 

心当たりがないから、急に責められてもどの過去に戻って謝ったらいいのか分からない。

でも、亡霊ちゃんがいると信じているから、とにかく私が何かをしてしまったのだろう、と良く分からないけどものすごく罪悪感を感じる。

それなのに、どこをどう謝ったらいいのか分からないから、相手に責められてもうまく応えられない。

こうやって相手の責めている対象の自分が存在すると誤解していたから混乱していたのだなとこのセッションのお陰で私もこの構造に気づかせていただくことができました。

 

 

相手が私を責めていても、私の中に亡霊ちゃんがいなければ、変な罪悪感がないので相手に対して防御的になって攻撃をし返す必要がありません。

「そうあなたは感じるんだね。」と聞いてあげられるし、「私の認識は違いますよ。」と冷静に伝えることが出来る。

闘いが生まれません。はぁ~。長い旅路でした。

 

 

そして、「本当はいないのにいることにしてしまった亡霊ちゃん」は他にも様々な場面にいることにも気づきました。

 
例えば細い道ですれ違いざまに、こちらの顔も見ずに道を当然のように自分から道を先に通ろうとする人を見て、

「私は道を譲ってもらえない人」と瞬時に思うのも、

約束を何の連絡もなくキャンセルされた時の、

「私は大切に思われていない人」というのも、

 

実はこれらも全部、私が作り上げた亡霊ちゃんではないかと思うんです。

 

本当はそんな私いないのに、いることにして落ち込んでしまう…。

 

 

みなさんも、亡霊ちゃん飼ってませんか?

 

 

よい残りの週末を♪

吉田あき


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