何を話せばいいのか分からない

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小さい頃から私が体験してきたことで、とても恐怖と恥を感じてきたことのひとつに、

「何を話せばいいのか分からないこと」

があります。

 

 

重要な会議のプレゼンの場や面接の場面といった誰もが緊張しそうな大きな場面だけでなく、

嫌なことがあって悲しくなったり、落ち込んだりしている友達や家族に対してや、

自分以外の人はすでに知り合い同士のグループに新しく入って行くときなど、

多くの場面で、「何を話したらいいのか分からない」という不安を体験してきました。

 

 

これ、私だけが体験していることなのかな、と思っていたのですが、今日のクライアントさんもこの思考を信じていました。

もしかすると実は多くの人が、いやほとんどの人が持っている思考なのかもしれませんね。

今日はそのワークから学んだことをシェアしようと思います。(掲載の許可を頂いています。)

 

 

私は化け物だ

頭の中の声「どうしよう、なんて言って慰めたらいいのか分からない。」

彼女は、友人が恋人と別れて落ち込んでいるという話を聞いているときに、とんでもなく嫌な気持ちになったそうなのです。

それが何故かはわかりません。ただ、もうその話を聞いているのが苦痛で、頭の中で「家に帰ったら洗濯しなければ。」などと他のことを考え始めていたそうです。

何故こんなに嫌な気持ちになったのか分からないけれど、とにかくすごく嫌な気持ちになった為、彼女はこのことを深く見ていきたいと思い、ワークをすることにしました。まずはこのことについてどんな思いがあるのか、ジャッジメント・ワークシートを書くことから始めました。

 

彼女の書いた「私はこの状況に対して気持ち悪く感じている。何故ならこれは悪夢のような状況だから。」というワークシートの1番を受けて、「この状況は悪夢だ」という思考を問いかけていきました。

 

そうして問いかけをしていくと、彼女は友人が落ち込んでいる状況で何も言うことが思い浮かばないし、彼女にも共感できない為一緒に泣くことも出来ない自分をとても気持ち悪く、モンスターのように感じていたことが分かりました。

「他の人はこういうときどういう言葉をかけてあげるべきなのか分かっているのに、私には分からない。私はきっと人の気持ちなんて分からない化け物みたいな人間なのだ。だから私は誰とも仲良くなれないのだ。だから私は今でも一人なんだ。」

質問3番の中で、何か言わなければいけないのに言えない自分のことを彼女はとても恥じていました。

 

 

「この状況は悪夢だ」という文章の下には、彼女自身も最初に気づいていなかった「私は何か言わなければいけない。」という本当のストレスの原因が隠れていました。

 

 

私は何か言わなければいけない

そこで、その思考を問いかけていくことにしました。

私:友人が落ち込んでいるとき、『私は何か言わなければいけない』それは本当?

その質問に対して彼女は「はい。」と言います。

絶対にそうだと言います。

 

私:その考えを信じているとどうなるの?

彼女:苦しい。何も言えない自分が惨めで情けなくて大嫌い。恥ずかしいし嫌な気持ちになる。

何か言おうと考えると、相手のことなんてどうでも良くなる、とにかく自分のために何か言って体裁を整えなければいけない気がする。相手の話なんてちっとも聞いていない。頭は90%自分のことばかり考えている。「なんとかしなくちゃ!」と。

 

私:その考えを信じているその自分の中に、小さな頃のあなたはいる?

彼女:そこにいる小さな頃の私は、お母さんに連れられて知らないおばさんの家に行って、挨拶をしてそれからひとりで遊んでいる。

もしも伝えたいことがあればことばじゃなくて、絵で伝えている。そして伝えたいことがあるときは、事前に準備して絵をもっておばあちゃんとかに「大好き」な気持ちを伝えている。

 

私:あなたはコミュニケーションをとるときは、言葉より絵の方が得意。そしてゆっくり準備する時間が必要。ゆっくり考える時間があればちゃんとコミュニケーションが取れる人なんですね。

 

彼女:はい!そうです!

 

この気付きで彼女はガラッと変わりました。急に自信を得ました。思い出したのです、自分には言いたいことがあるときはちゃんと伝えられるし、伝えたいことが分かる力があることを。

 

私:では、この子に聞いてみて友人が困っているとき、あなたは何か言わなければいけない、それは本当?

 

彼女:いいえ。この子には時間が必要で、とっさには言えなかったから。

 

私:ではその考えがなければ、あなたはどうなる?

 

彼女:この何も言えないで困っている自分に優しくなります。そして相手に、もう一度話を聞かせてほしいとお願いします。

さっきは、何か言わなければとばかり考えていてあなたの話をよく聞けなかったし、私はよく理解するために時間をとる必要があるからもう一度話を聞かせて、とお願いします。

共感できない無駄話をしている人の話を聞いているときは、すべてに答えなくていいのだと分かって安心します。

答えたいことだけに答えればいい。自分で選んで自分の中のことばだけを言えばいいのだと分かりました。

 

私:その考えを置き換えてみて

彼女:私は私に対して何か言ってほしい。

はい。ゆっくり時間かけていいんだよ、あなたはちゃんとコミュニケーションが取れるからね。と私に言ってほしいです。

 

私:その他の置き換えは?

彼女:私は何も言わなくていい。

体裁をとるために何か言う必要はない。自分の中からこれを話したいという思いがないときは何も言わなくていい。私は何も言わなくていいと思うと相手の話を聞くことに意識を向けられるから。

 

 

私:それでは最初の文章『この状況は悪夢だ』を置き換えてみると?

彼女:この状況は悪夢じゃない。はい。友達と心でつながれる機会が与えられている。私らしく答えればいいのだという機会です。今までは何も気のきいたことを言えないせいで私は人とつながれていないと思っていたけど、何も言わなくていい、ただ相手の話を聞くだけでよくなったらこの状況は彼女にとっても素晴らしいものになるだろうし、わたしにとっても素晴らしいです!

 

 

私は何を話せばいいのか分かっている

彼女のワークをファシリテートさせてもらえて私は、私自身の中の「何か言わなければいけないのに何を話せばいいのか分からない」という思考がほぐれていくのが分かりました。

 

私の中で、「自分の体裁のために何か話そうとするくらいなら、何も言わずに相手の話を十分に理解する方がお互いの為になること」、「じっくりと時間をかけて自分の言いたいことが何なのか待つことが出来れば、話したいことをきちんと私が分かっていること」、「何か話さなければ!というプレッシャーがなければもっと相手の話を聞くことが出来てその方がずっと私も相手もうれしいこと」がじんわりと浸透していきました。

 

 

私は何を話せばいいのか分からない。

 

 

いいえ。それは嘘でした。

 

 

 

今日は、あるクライアントさんのワークを文章で紹介させていただきました。

 

このように、彼女のようにオープンにワークに向き合うと、自分がどうしてストレスを感じていたのか分からないことの原因が分かり、かつ自分を知ることにより、今後がずっと生きやすくなります。

 

 

ワークを始めてみませんか?

ワークを始めるには、まずはワークショップにいらして実際にワークを体験してみることをお勧めします。

その後は、ご自分でもワークを問いかけられるようになりますので、自分で本だけで始めるよりずっとその方がお勧めです。

 

3/10(土)、3/11(日) もしくは5/4(金)、5/5(土)に東京でワークショップを行います。

少人数でじっくりワークを体験できるワークショップです。

あなた自身を知ることで、生きるのがずっと楽になる、そんな体験をしてみませんか?

 

あなた自身の魅力を100パーセント活かして生きられるようにワークを是非ご活用ください❤

お待ちしています。

ワークショップ東京

 

よい週末を!

吉田あき

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