Open Your Mind, Open Your Heart

バイロン・ケイティのワークとは?

バイロン・ケイティのワーク(「ザ・ワーク」もしくは「ワーク」と呼ばれています。)は、自分を苦しめている原因となる思考が何であるかを明確にし、それが本当であるかを4つの質問と置き換えというツールを使って問いかけていく、探求ツールです。

オープンマインドさえあれば、誰でもどこでも今すぐに行うことが出来ます。

ワークはIBSR(Inquiry Based Stress Reduction/ 問いかけを使用したストレス減少法)としても知られ、世界中で医療、ビジネス、カウンセリングなどの現場でも用いられ、高い効果を上げています。

ザ・ワークの使われ方、効果など

 

ビジネスシーンで

数多くの公認ファシリテーターがワークを企業に紹介しており、このような効果を報告しています。

・ 職場での誤解による不必要な争いがなくなる → 仕事の効率が上がり、業績が向上。

・ コミュニケーションが向上し、人間関係が良くなる。

・ 自主性が高まり、社員間の信頼関係が向上。

・ 家庭での人間関係も向上し、業務に集中出来るようになる。

・ 取引先とのコミュニケーションが向上し、関係が向上。取引も増える。

・ ビジネスでの無駄が減った分、プライベートの時間が増え、家族関係が向上、結果仕事の質も向上。

 

 

学校で

多くの教育関係者がワークを自ら実施することで子供たちにも良い影響を与えています。また、彼らの多くは教育現場にワークを紹介することで、子供たち、学生たちの人生がより生きやすくなることを願って活動しています。

 

ある成功している一団体の例:

The Thinking Project (The Work in Education)

この団体は、クラスルームやサマーキャンプで、どうして人間はストレスを抱えるのか、一体何が自分たちの苦しみの原因なのかを生徒と共にみつけていき、ワークを使って自分の苦しみの原因が他の生徒や親兄弟にあるのではなく、自分で自分を救うことが出来るのだということを教え、子供たちに生きる力を与えています。

彼らのプロジェクトを通じてワークを知ったある学校は、ワークを本格的に彼らの教育プログラムの一環として取り入れ、その結果に大変に満足しています。

 

 

癌患者とワーク

癌に限らず命に関わる病気を経験している方の多くがワークにより、心の平安を得ています。ワークのスクールには毎年多くの癌患者の方がいらっしゃるのですが、スクールの前と後で彼らの表情が全く異なることに驚かされます。

2015年9月に乳がんが分かり、2016年食事療法、ヨガも続けながら化学療法も取り入れ癌と向き合ったBethany Webbもその一人です。

彼女のblogでは、彼女の癌との向き合い方、いかにヨガとワークが彼女を支えてくれたか、そしていかに彼女が癌を自分の一番のグル(先生)だと呼ぶに至ったかを読むことが出来ます。

彼女の癌が発覚する前から友人だった私は、その彼女の癌と友達になる過程を驚きと尊敬の念を持って見守ってきました。

英語ですが、大変参考になる情報があると思います。

Bethany Webb

 

 

HIV患者とワーク

2017年ザ・ワークのコンベンションで、あるパワフルなプレゼンテーションがありました。

彼女は、ワークを始めてから自分がHIVに感染していて発症していることに気づきました。まだ幼い子供を抱えたシングルマザーだった彼女は、このまま子供を残して死んでしまうのだろうかという不安、自分は一体なんということをしてしまったのだという後悔の念、死の恐怖、世間の偏見を怖れる気持ち等様々な感情に押しつぶされそうになっていました。

しかし、幸い彼女にはワークがありました。

その日から毎日彼女は自分に問いかけ続けました。「私はHIVに感染している。それは本当か?」と。毎日その答えは「はい」でしたが、ある日、彼女は自分の中に「いいえ」の答えをみつけました。

 

「私の肉体はHIVに感染しているかもしれないけれど、私の娘への愛情はHIVに感染していない。」

「私の信仰はHIVに感染していない。」

「私の心は、HIVに感染していない。」

そのことに気づいた時、彼女の中から大きな何かが消えました。

 

また彼女は自分の身体の何パーセントが感染しているのだろうと興味を持ったそうです。

「私はHIVに感染している。」というのと、「私の身体の2パーセントはHIVに感染している。」と言った時の自分の気持ちにもたらす影響の大きさに彼女は驚き、思わず笑ってしまったと言います。

このように日々ワークを続け、彼女は「私はHIVに感染している」と聞いてももう笑い話にしか聞こえなくなりました。

 

それから様々なワークを経て、彼女は今とても健康そうに私たちの前に立ってプレゼンをしてくれました。最初は抵抗があった薬の治療を受けて劇的な効果を体験したそうです。

しかしもし現在の健康状態がとても危険なものであったとしても、きっと彼女はこういうのだと思います。

「私がHIVに感染している?あはは。そんな訳ないわ。」と。

 

 

セルフ・スティグマとワーク

HIV感染者へワークを紹介し、大きな効果を上げている例としては、次の団体があります。

The Work for Change

彼らは、2014年からジンバブエで活動を始め、HIVに感染した人々が抱えるセルフ・スティグマ(自分を恥ずかしいと思い。その為に、自らを世間から遠ざけたり、生きる気力を失ったり、様々な強い影響をもたらすもの)からの彼らの心の解放をサポートしています。

彼らの多くは、感染後友人との関係を断ち、家に引きこもり、自らを感染させた相手を恨み、これからの未来を憂い、生きる気力を無くしていました。

 

このプロジェクトがワークを紹介しにジンバブエに行った時、車を持たない彼らは家から2時間かけて歩いてでもこのプロジェクトに参加しました。

泣きながら、ワークのお陰で人生を再び手に入れたと言う人もいます。

このワークに関わった人の中で亡くなった方もいますが、彼らはワークを知ることが出来て本当に良かったと言っていました。彼らは自分を再び愛することを手に入れたのです。

 

セルフ・スティグマはHIVのような特殊な病に感染した人だけが体験するものではありません。

幼い頃、大人から「お前は汚い。頭が悪い。性格が悪い。誰もお前なんか好きにならない。お前が何をやっても成功するはずがない。」そんな風に言われて育った子供は、多くの場合、自分を恥じる気持ちを強く持ち大人になります。

すると、人がどんなに自分を認めてくれても根本のところで彼らのことばを信用できない、自分を信用できない、自分が幸せになれると思えない、そんな風に人生を送ります。「幸せになりたい」と思いながら、心の奥底で「絶対に自分が幸せになれるはずがない」と信じています。私もその一人でしたし、今でもその一人です。

 

ジンバブエの彼らが、セルフ・スティグマと向き合えたのなら、私たちにも出来ないはずはありません。私はそう思います。

 

 

摂食障害とワーク

私たちの多くが、ストレスを抱えた時、食べ物へと救いを求めます。

その結果、体重が増え自信を失うようになり、今度は食べ物を食べないことで自信を取り戻そうと努力をし(拒食)、その無理な食事制限の結果、今度は過食に傾いて、そのうち身体の自然なバランスを失い、自分で食べることをコントロールできなくなることがあります。

自分のしていることが自分の健康に悪いことが分かっていても、それ以上に辛いことから逃れるために必死に方法を模索し、苦しみます。

 

もちろん、これは摂食障害に限ったことではなく、アルコール依存症、買い物依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症など様々な依存症においても同じことが行われているのでしょう。

自分の意志の力だけでそこから抜け出すことはほぼ不可能だと思います。

 

一体、食べるということがどういう意味を持つのか?

一体、生きるということがどういう意味を持つのか?

自分の人生がボロボロになっても、それでも尚そのことに頼らないではいられない、それほど怖いどんなことが人生にあるのか?

 

それらと向き合うことで、食べることを再び愛し、自分を愛し、人生を愛する力を取り戻した人が多くいます。

Grace Bellもその一人です。

彼女のWebサイトにもたくさんの有益な情報が載っています。どうぞ参考にしてみてください。

 

 

戦争とワーク

世界中ではいまだに多くの人が戦争の傷跡に苦しんでいます。ある人は、今実際に起きている戦争の中にいて、ある人は、過去の戦争の記憶に悩まされています。

そして、そこには世界で唯一原子力爆弾を体験した私たち日本人もそこに含まれています。もちろん、現在日本に住む私たちの多くは実際に戦争は経験していません。しかし、その記憶は私たちの中にしっかりと残っています。

 

2016年アメリカでトランプ氏が大統領戦に勝利した時、多くのアメリカ人の中で戦争の記憶が呼び起こされたそうです。彼の極端なアメリカ第一主義が過去のヒトラーや日本を思い起こさせたのかもしれません。自国の利益のみをそれぞれの国が主張し始めたら歯止めが効かなくなり、またあの恐ろしい世界戦争が起きるのではないかと多くの人の頭は戦争で一杯になりました。

ある人は、核戦争が起こると思うと、昔見た原爆の投下後血まみれで彷徨う日本人の写った写真が頭に浮かぶと言いました。核戦争のイメージがアメリカ人であるその人と、日本人である私とが同じものを持っていることに驚いたのですが、それもそのはずです。私たちはどちらも実際に戦争を経験していないのです。

 

いつも、頭で思い浮かべるのは過去のイメージです。そしてそれをもとに未来を憂い、恐れます。しかし、その過去のイメージさえ自分のものでさえないのです。

そんなことに気づいていくと、心が穏やかになり、そして大統領をむやみに攻撃したりするのではなく、どうやったら平和を自分の力で広げていくことが出来るか考えられるようになります。

 

 

ケイティは言います。

Defense is the first act of War.  自己防衛こそが争いの最初のはじまりだ。

そして、世界から戦争をなくしたいのなら、まずは自分の中から戦争をなくすことが大切だとも言います。

 

世界は危険で自分の安全を奪うものだと思う時、私たち自身もすでに相手に争いをしかけています。戦争は常に、私たちの中にあります。その戦いと友達になれたとき、私たちの世界は安全なものになるでしょう。

 

 

この他にも紹介していない事例がたくさんあります。

親子関係、夫婦関係、失恋、離婚、浮気、不妊、子供の死、パートナーの死、失業、お金の不安、レイプ、犯罪、政治、その他ありとあらゆる問題に対してワークを用いて苦しみが苦しみではなかったことに気づく事が出来るようになります。

 

オープンマインド(柔軟な思考)さえあれば、ハートは開かれます。

Open Your Mind, Open Your Heart

 

吉田あき

 

 

ワークの具体的なやり方はこちらのページをご覧ください。

ワークに必要なファイルのダウンロードにはこちらのページをお使いください。

バイロン・ケイティのビデオはこちらでご覧いただけます。

バイロン・ケイティのワーク、公式日本語サイトはこちらです。

 

 


One thought on “バイロン・ケイティのワークとは?

  1. Pingback: ジャッジメントワークシートを書くコツ – Open Your Mind, Open Your Heart