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もしも浮気をされたなら その2

もしも浮気をされたなら その2

配偶者に浮気をされた時にこういうことを知っていると、心が少しでも楽になるかもということを書いた前回の記事の続きです。

前回は、浮気をされると自分の中の過去の傷がえぐられてしまうのは苦しくて当然。これはトラウマなのだと理解して自分の心のケアを大切にしてくださいねということを書きました。

 

今回は、浮気をされると陥りがちな怒りと愚痴、そして復讐したい思いについて書いていきますね。

2.怒りと愚痴、復讐大合戦に陥ったら?

これ前々回私の体験に書かせていただいたことなのですが、浮気をされるとあまりにも苦しすぎてとにかく相手を罵倒し、旦那を責め、相手に嫌な思いをさせたくなる衝動に陥ると思います。やりこめることが出来ると、とっても気持ちが良いです。

 

でも、これは、長期的には全く楽になれない手法です。

 

一時的に相手をやりこめて嫌な思いをさせ、謝らせることが出来たとしても、またあの「浮気をされた」という思考が帰ってきて、すぐに気分が悪くなるからです。

 

「嫌な気分になったなら、なんとか相手の上の立場に立ち相手に嫌な思いをさせれば楽になる」という手法は、多くの私たちが無意識のうちに使っているものです。
だから店員に過剰にキレて土下座させたり、ネットで鬼の首を取ったかのようにターゲットを叩くのです。ここまでいかなくても大抵の人は、誰かに愚痴って相手のことをものすごく叩いて気分良くなった経験ありますよね?

 

でも、それで気分良くなった気がしても、また思い返すと悔しくて今度はもっと強い刺激が必要になりませんでしたか?

 

今回の東出さんの不倫騒動に心動かされてものすごく反応している方は、おそらく旦那さんに浮気をされたことがあるか、過去のなんらかのトラウマが刺激されている方々だと思うのですが(私を含め)、ネットで彼らが誹謗中傷されているのを最初はなんとなくスカッとする気持ちで読んでいたけれども、しばらくすると何か物足りない、もう少し痛い目にあえばいいのに、とどんどんエスカレートしていってはいないでしょうか?

 

そう、怒りは留まるところがなく、ただただ相手を責め続け、そんな自分を責めてみるけど楽にはなれず、再びまた相手を傷つける、という悪循環に陥ります。

 

(これは実は、怒りという感情に快楽を覚えた脳が、もっともっとその快楽が欲しくて段々ともっと強い刺激を必要としていくという、怒りへの依存です。)

 

これ、結構つらい時期です。

で、前も書きましたように、これが必要ならば我慢せずに怒りに任せてみたって良いと思います。だって、怒りはあるのだから。もしも、旦那さんに何も言い訳もせず、否定もせず、ただただ聞いてほしいとお願いをしてどばーっと全部隠さずに自分の気持ちを全部聞いてもらうことが可能ならば、本当に本当にいいなと思います。その上で本気で「辛い思いをさせたね。本当にごめんね。すごくすごく嫌だったよね。」と言ってもらえたならば、シューっと気持ちは楽になるなぁと。

 

でも、大抵はそんな風に話を聞いてもらえないと思います。
すぐに前々回私がお話ししたgaslightingが始められるでしょう。

 

「いやいや、そんなことないよ。誤解だよ。」とか「浮気をした自分の方が辛い」とか、浮気相手は何も悪くないとか、逆に自分は何も悪くない相手が悪いんだとか、諸々相手の言い分を聞かされ、全然自分の気持ちを分かってもらえない、理解してもらえない悲しみを感じると思います。

3.気持ちを受け入れてもらえないところには行かないで

そんな場合は、旦那さんや浮気相手に怒りをぶちまけるのは自分の為にならないかなと思います。何故なら、自分の気持ちや経験を否定されるのは本当に苦しいんですよね。自分の気持ちを一生懸命話しているのに、全然受け入れてもらえない、理解してもらえない、話をそらされたり、言い訳されると、より深い傷を負ってしまうからです。

 

そんなときは他の人に怒りを聞いてもらう方が得策です。ただし、両親や友達がみんな優しく聞いてくれるとは限りません。
いつまでも終わりのない怒りを延々と聞かされるのは、中々辛いものだからです。なのでつい「お前にも悪いところあったんじゃない?」なんてことを言う人も現れたりするかもしれません。

また慰めようとして「まぁ、これも人生の肥やしだと思ってさ、頑張っていこう。」とか「もうあんな旦那捨てて新しい人生進んでいこうよ!」とか言って自分の辛い気持ちを完全に受け入れてもらえた気にならなかったりもあるかと思います。

 

そんなときは、本当の意味で、辛さを理解してくれて分かってもらえる人にお話出来るといいなと思います。あなたの気持ちを否定せず「辛かったね。」って気持ちを受け入れてくれる人のところに行ってほしいなと思います。

 

もしくは、ごめんねとまず最初に謝ってとりあえず今から怒りを吐き出させてほしいこと、その間何も言わないで聞いてほしいこと、慰めたり、アドバイスなどしないで、一緒になって悪口を言うのではなく、ただただ、自分の気持ちを受け入れてほしいことをお願いして了承してもらい出すこともいいかなと思います。

 

 

ただ、やはり、人に怒りをぶちまけるのは長い目で見ると楽になる方法ではありません。聞いている方も疲弊してしまいます。

 

そこでお勧めするのが、怒りに転じる前の悲しみ、痛みの部分を自分が受け入れて寄り添ってあげることです。

 

こんなに怒りを感じるのは、傷ついたからですよね。本当は旦那さんが大好きで慰めてほしいのに、傷つけた人が旦那さん本人だから甘えられなくて苦しいんですよね。いくら怒りを駆使しても、ここが慰めてもらえないからずっと辛いんですよね。

 

ここにその本当の気持ちへの寄り添い方をご紹介しますね。

やり方としてはとても簡単です。まずはお子さんがいらっしゃる方は、出来ればお子さんをどなたかに預けて、それが無理なら夜寝てから1人静かに座れる時間を確保してください。

 

そして座って自分の痛みを感じてみるんです。身体のどの辺が痛いのか。
そこはどんな色をしていてどんな形をしているのか。

そしてそこはなんて言っているのか。聞いてあげてください。
「悲しい。」かもしれないし「悔しい。」かもしれない。
「死にたい。」かもしれないし「消えたい。」かもしれない。
「一人ぼっち」かもしれないし「憎い。」かもしれない。
どんな思いがそこにあるのか聞いてあげてください。

そしてそこに「そうだよね。悲しいよね。本当に悲しかったよね。」って同調してあげてください。心からの声かけをしてあげてください。

 

そうやってしばらく一緒にその気持ちを抱きしめてあげてください。
大事なのは、その気持ちを否定しないことです。
ただ、表れるまま受け入れてあげてください。
小さい頃の自分を抱きしめてあげているイメージで行ってください。

それを毎日時間のある時に出来るだけ長くやってあげてみてください。

 

 

もしそれが難しかったらぜひセッションにいらしてくださいね。
一緒にその昔の痛みに寄り添い、会いに行きましょう。
痛みの声を聞いてあげましょう。

 

 

どうかその思いが少しでも軽くなりますように。

吉田あき

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