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「考えすぎは現実を消し去る」アランワッツ

「考えすぎは現実を消し去る」アランワッツ

考えてばかりいる人は、思考のことしか考えられない。

 

それ故その人は現実とのつながりを失い

幻想の世界に生きる。

 

思考と私が言うとき、それは

頭の中のおしゃべり、果てしなく続く

何かにとりつかれたような

打算と計算のことばの繰り返しのことだ。

 

思考が悪いと言っているのではない。

節度を持って用いれば、他のすべてと同じで役に立つ。

良い使用人だが、主人が悪い。

 

文化人は益々狂気的で自己破壊的になってきている

過剰に考えすぎるために

現実が分からなくなっているからだ。

 

どういうことかと言うと、

我々は記号やことば、数字やシンボル、思想を

現実と混同しているのだ。

 

ほとんどの人は形のない豊かさより貨幣の方を欲しがる。

素晴らしい時間は写真撮影によって邪魔される。

そしておかしなことに、実際の出来事より

次の日新聞でその出来事を読む方が面白いのだ。

 

これは実際に起きている世界を銀行の残高や契約といった

記号にしか過ぎないものと混同した結果としての

惨状である。

我々は思考に囚われてばかりきたため

正気を失ったのだ。

 

目覚める時だ。現実とは何か?

誰もそれを表現できない。

何故ならそれは言葉ではないから。

それは物質ではない。物質はただの思想に過ぎない。

それは霊的なものではない。それもただの記号に過ぎない。

現実とはこれだ。

[鐘の音]

 

ーアラン・ワッツ

セルフエンパワメントメソッド

過去がどうでも「これから」は選べる!

私たちが本来持っている力を取り戻すためのプログラム。

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