悲しんでもいいんだよ
プーはその朝何故だか理由は分かりませんが、目が覚めて、涙があふれて止まりませんでした。
プーはベッドに座り、小さな体を揺らして泣いて泣いて泣きました。
そんな時、電話が鳴りました。
ピグレットからでした。
「やぁピグレット。」プーは泣きながら
プーの様子を聞く友人からのやさしい質問に答えました。
「僕はただとっても悲しいんだ。
とっても、とっても悲しくて、もう二度としあわせを感じられないんじゃないかと思うくらいなんだ。
そしてこんな風に感じるべきじゃないことは分かっているよ。
たくさんの人が僕よりずっと悪い状況にいるんだからね。
大好きな家と、大好きな庭、大好きな森に囲まれている僕は泣く権利なんてないよね。
でもね、ピグレット、僕はとっても悲しいんだ。」
ピグレットはしばらく黙っていました。
その間プーのすすり泣きがその沈黙を埋めていました。
泣きすぎたプーの声がしゃくりあげ声に変わった時、ピグレットがやさしく言いました。
「あのね、競争じゃないんだよ。」
「何が競争じゃないんだい?」
良く分からないといったようにプーは尋ねました。
「悲しみ、怖さ、嘆きだよ。」ピグレットは言いました。
「これは僕たち全員がよくする間違いなんだ。
自分たちよりひどい状況にいる人がいるから、なぜだか僕たちの感情をないものにしてしまうこと。
でもそれは本当じゃないよね。
君は彼らと同じだけ不幸に感じて良いんだよ。
そしてプー、これは大切なことなんだけど、
君は彼らと同じだけ必要な助けをもらう権利があるんだよ。」
「助け?なんの助けだい?」プーは尋ねました。
「僕は助けなんていらないよ、ピグレット。」
「いるのかな?」
プーとピグレットは長いこと話しました。
ピグレットはプーに誰かと話をすることを提案しました。
何故なら君が悲しみを感じているとき、大切なことのひとつは悲しみのすべてを君の中に閉じ込めてしまわないことだから。
その代わりに君のことを助けてくれる誰か、君と一緒に悲しみが君にどんなことを感じさせるのか、そのことで君の助けになることが何かを一緒に話し合ってくれる誰かをみつけるんだ。
もっと大切なことは、とピグレットはプーに言いました。
この助けはすべての人にあるもので、どんなに小さい悲しみでも人に話してはいけない悲しみというものはないんだよ。
最後にピグレットはプーに窓を開けて空を見上げるよう言いました。
プーはそうしました。
「あの空が見えるかい?」ピグレットは友人に言いました。
「あの青と金色とニンジンを食べている羊のように見えるあの大きなふわふわの雲が見えるかい?」
プーが空を見ると確かに、青と金色とニンジンを食べている羊のように見える大きなふわふわの雲が見えました。
「君と僕」ピグレットは言いました。
「僕たちはあの同じ空の下にいるんだ。
だから悲しみがやってきたら、あの空を見上げてどれだけ僕たちの距離が離れていても
僕たちは共に同じ時を過ごしている、僕たちは多分今までよりももっと強く共にいることを思い出して。 」
「それが終わることはある?」プーは小さな声で聞きました。
「これもまた過ぎ去っていくものだよ。」ピグレットは答えます。
「そしてこれは約束出来る。いつか君と僕はまた触れるぐらい近くに座って一緒になにか他愛のないことを話すんだ。青い金色の空の下で。」
くまのプーさん A・A・ミルン
Pooh woke up that morning, and, for reasons that he didn’t entirely understand, couldn’t stop the tears from coming. He sat there in bed, his little body shaking, and he cried, and cried, and cried.
Amidst his sobs, the phone rang.
It was Piglet.
“Oh Piglet,” said Pooh, between sobs, in response to his friend’s gentle enquiry as to how he was doing. “I just feel so Sad. So, so, Sad, almost like I might not ever be happy again. And I know that I shouldn’t be feeling like this. I know there are so many people who have it worse off than me, and so I really have no right to be crying, with my lovely house, and my lovely garden, and the lovely woods all around me. But oh, Piglet: I am just SO Sad.”
Piglet was silent for a while, as Pooh’s ragged sobbing filled the space between them. Then, as the sobs turned to gasps, he said, kindly: “You know, it isn’t a competition.”
“What isn’t a competition?” asked a confused sounding Pooh.
“Sadness. Fear. Grief,” said Piglet.
“It’s a mistake we often make, all of us. To think that, because there are people who are worse off than us, that that somehow invalidates how we are feeling. But that simply isn’t true. You have as much right to feel unhappy as the next person; and, Pooh – and this is the really important bit – you also have just as much right to get the help that you need.”
“Help? What help?” asked Pooh. “I don’t need help, Piglet.
“Do I?”
Pooh and Piglet talked for a long time, and Piglet suggested to Pooh some people that he might be able to call to talk to, because when you are feeling Sad, one of the most important things is not to let all of the Sad become trapped inside you, but instead to make sure that you have someone who can help you, who can talk through with you how the Sad is making you feeling, and some of the things that might be able to be done to support you with that.
What’s more, Piglet reminded Pooh that this support is there for absolutely everyone, that there isn’t a minimum level of Sad that you have to be feeling before you qualify to speak to someone.
Finally, Piglet asked Pooh to open his window and look up at the sky, and Pooh did so.
“You see that sky?” Piglet asked his friend. “Do you see the blues and the golds and that big fluffy cloud that looks like a sheep eating a carrot?”
Pooh looked, and he could indeed see the blues and the golds and the big fluffy cloud that looked like a sheep eating a carrot.
“You and I,” continued Piglet, “we are both under that same sky. And so, whenever the Sad comes, I want you to look up at that sky, and know that, however far apart we might be physically…we are also, at the same time, together. Perhaps, more together than we have ever been before.”
“Do you think this will ever end?” asked Pooh in a small voice.
“This too shall pass,” confirmed Piglet.
“And I promise you, one day, you and I shall once again sit together, close enough to touch, sharing a little smackerel of something…under that blue gold sky.”
バイロン・ケイティのワーク
知識ではなく、自分の経験として納得する体験を得られるのが
バイロン・ケイティのワーク。
自分の混乱の夢から自分自身が目覚めたら世界はきっと変わるでしょう。
2dayワークショップ
2023年5月21日(土)22日(日)
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私たちが本来持っている力を取り戻すためのプログラム。
次回セルフエンパワメント初級講座日程
2021年春予定次回セルフエンパメントスクール日程
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